最新設備と斬新なアイデアで
目指せ！日本一の豆腐メーカー

　1975年に青果の仲卸業者として創業し、1978年に豆腐メーカーに転身。『(株)やまみ』は、豆腐製造業という枠組にとらわれることなく、大豆食品の生産メーカーとして西日本トップクラスの売上を誇る企業だ。

　豆腐は日本の食卓に欠かせない食品の一つであり、国内には数千のメーカーがある。しかし、全国豆腐連合会によれば1989年に2万以上あった豆腐製造業者が、2014年には半数以下へと減少。小規模事業者が圧倒的多数を占める中、1982年、他社に先駆けて豆腐製造設備を完全機械化した。工場には、豆腐、厚揚げ、油揚げなどの生産ラインが組まれ、１時間に１万個の製造を可能とする木綿豆腐の製造ラインは、西日本最大級規模を誇る。本社のある三原だけでなく、静岡や関西にも工場を建設。短時間で大量生産が可能になったことで、製造単価を引き下げ、より広く、より安く、安定した供給を実現している。また、加熱殺菌の機械をいち早く導入し、衛生管理がしやすく商品が長持ちする環境を整備。安心・安全への追求にも余念がない。

　日本だけでなく、世界においても健康志向はますます高まっている。豆腐の需要は確実に増えているが、単価が下がり豆腐製造業者が苦戦を強いられている中、同社ではオリジナル商品の製造にも注力してきた。小分けにした３個パックの豆腐、さいの目にカットされた焼き豆腐など、ありそうでなかった便利な商品が人気を集めている。「どうすれば使いやすいか」常に消費者目線に立ったアイデアで、他にはないオリジナリティーを獲得。大手サプライチェーンに食い込み、18年連続で業績はアップしている。さらに、業務用豆腐の製造・販売に取り組み、事業の規模拡大を図っている。

　2018年9月には、JASDAQから東証二部に市場を変更。2019年6月、さらなる企業価値向上を目指し、東証一部に上場した。今後も、最新鋭の製造設備と確かな技術で、お客さま目線で開発された付加価値の高い商品を提供していく同社。すべてのお客さまに価値を感じてもらえる商品の提供を通じて、社会に貢献できる企業であり続けることを目指している。