大学生・院生・専門の学生に向けたインターンシップ情報
【 労働衛生機関 】
『中国労働衛生協会』は、70年以上の歴史がある中国地方の中核的総合労働衛生機関である。この地方の人々から高い信頼を得ている。
「私たちは職域・地域において、働く人とその家族の健康の保持・増進に貢献します」を理念として、福山市に本部を置き、尾道市、鳥取市、津山市、米子市に検診所を配置。役職員320人で、年間延べ40万人に対し健康診断を実施するほか、保健指導・健康教育事業、社会貢献事業、作業環境測定事業などを通じて広く社会に貢献している。2011年には内閣府から「公益財団法人」 の認定を受けた。
また、「健康経営優良法人2019ホワイト500」にも認定されている。健康経営とは「従業員等の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に取り組む」ということであり、基本方針にもそれを明言している。2019年度に認定された全法人数は821で、広島県では10法人。福山市が本部の法人としては同協会のみである。
同協会は、基本方針に「職員が安全で心豊かに働くことができること」を明記、職員が「ワークエンゲイジメント」の高い状態で働ける職場環境を実現するために努力している。
同協会の事業内容は以下の4つである。
①健康診断事業。疾病の早期発見のため、信頼される質の高い健診体制をとっている。豊富な健診機器を備えた施設健診では、生活習慣 病予防健診、人間ドックや定期健診などの基本検診に加え、豊富なオプション検査を実施、事業場単位だけでなく個人でも受診できる。また、巡回健診では最新鋭の機器を搭載した検診車と専門スタッフが事業場や公的な施設に直接訪問、精度管理を厳重に行い、迅速で高精度な健康診断を実施している。
②保健指導・健康教育事業。産業医、保健師、管理栄養士、ヘルスケアトレーナー、産業カウ ンセラーなどの専門スタッフが、産業医活動や特定保健指導、健康相談、メンタルヘルス支援などの職場の産業保健活動をサポートする。また、健康経営アドバイザーによる事業場の健康経営の支援も行っている。
③社会貢献活動。老人福祉施設などの入所者への無料胸部エックス線検査の実施や作業環境の測定結果に関する相談窓口の設置、「心とからだの健康講座」をはじめとする住人対象の研修会の開催や広報誌の発行、地域の福祉まつりなどへの参加などを積極的に行い、企業のみならず幅広く地域社会が健康になるための活動を行っている。
④作業環境測定事業。働く人々の健康障害の予防を目的に、作業環境中の有害物を把握し、有機溶剤・粉じん・特定化学物質・鉛・騒音などを測定し作業環境の判定を行うが、不適切な作業環境の場合は、改善提案を行う。
協会のモットーは「正確・迅速・親切」で職員がそれを実現できるよう知識・技能・接遇などの研修も積極的に推進している。
例えば新入職員教育や年2回の職員研修、管理職研修を実施、医学的知識を高めるため外部講師を招いた職員向けの研修会や、女性特有の疾患などを考慮した女性職員のためのキャリアアップ研修も行っている。
また、各種認定資格の取得も支援、症例を経験するため病院での実習も可能で、学会費の一部補助や学会参加費の補助なども行い、資格手当の支給もある。
同協会は、病院と違い夜勤などの交替勤務はない。育児休暇の取得率が高く、育休後の時短勤務も可能。有休とは別に、子どものための看護休暇なども整備している。
そんな同協会の求める人材像は以下の5つである。
①モットーの「正確・迅速・親切」に従い、受診者本位の視点で考えることができる人材。
②事業ビジョンに共感し、その実現に向けて業務を推進することができる人材。
③より良いサービス提供のため、当事者意識をもって必要な改善提案や提言をすることができる人材。
④協会を通じ、より社会に貢献するため、自己研鑽を行い人格の陶冶に努めることのできる人材。
⑤お互いの人間性を尊重し助け合う事ができ、チームの和を保つことができる人材。
わが国は超少子高齢化社会に突入し、生産可能人口の減少が急ピッチに進み、従業員の高齢化とともに人手不足がより深刻さを増している。疾病の早期発見、早期治療、疾病予防、健康増進、介護予防の推進は急務だ。そういう時代にあって、同協会の業務の重要性は増大するばかりであり、そのために、同協会は志のある若い人の力を必要としている。
柿原 由伊さん技術部健診課 入社4年目 |
施設及び巡回検診車で行われる健診に臨床検査技師として携わっています。豊富な機器を使用し、他の専門スタッフと協力して病気の早期発見に努めています。
『中国労働衛生協会』を志望した理由は、超音波検査士の資格取得サポートが充実していたこと。そして「職員が幸せでなければ、満足のいくサービスは提供できない」という姿勢に心惹かれたからです。
上司はどんな状況でも冷静に判断し、指示やアドバイスをくださるほか、資格取得に役立つ知識を得られるよう、仕事の分担や配置にも気を配ってくださいます。
仕事で心掛けていることは、車椅子の方には同じ目線で顔を見ながら話しかけるなど、相手の状況や障害に寄り添った対応です。また、今まで働いてきて嬉しかったのは、受診者の方に「採血する時はたいてい何度も失敗されるけど、今日は1回で終わった。来年もあなたにしてもらいたいな」と言われた時です。練習を重ねてきて本当に良かったと思いました。
今後は自分の知識を深めてスキルアップできるよう、超音波検査師の資格を取りたいと考えています。頼れる先輩方のように、もっと仕事の幅を広げていきたいです。
就活は会社案内を読んだり、企業サイトを見たりするだけでは分からないことがたくさんあります。実際の職場を見て、働いている人に接して、就活生の皆さんも自分に合った企業を選んでください。
新家 翔太さん事業部企画渉外課 入社2年目 |
健康診断の予約受付から実施までに必要な業務全般を担当しています。多くは個人からの申し込み対応なので、行き違いが生じないよう確認は欠かせません。
個人申し込みは要望もさまざまです。何を望まれているのか、それに応えるためにはどうすべきなのか、常に考えながら仕事をしています。スケジュールを調整し、1ヵ月かけて会社従業員すべての健診が終わった際 「来年もまたお願いしますね」と言われた時の達成感はひとしおです。
大学の専門は経営でしたが、「医療に関わる仕事がしたい」という想いを叶えたく、この職場を志望しました。人々の病気の早期発見や健康増進に役立てる点もとても魅力的でした。
現在、業務の改善提案など若手の自分の意見でも聞いて取り入れてくれる、とても信頼できる上司と仕事をさせてもらっています。仕事以外の相談にのってもらうこともあります。
この仕事は日々、受診者の方からさまざまな質問や要望を受けます。最適な対応が常にできるよう、医療的な理解や法律に関する知識をもっと勉強して深めていきたいです。
就活で壁にぶつかることもあると思います。自分一人で抱え込まず、相談できる人を見つけてください。必ずあなたを必要としてくれる会社はあります!
池之平 五月さん事業部健康推進課 入社1年目 |
特定保健指導が主な業務です。メタボリックシンドロームの予防と改善を目指して、受診者の方と面接を行っています。そのほか健康教育や地域イベントでの体力測定など、社会貢献活動にも携わっています。
ここを志望したのは、保健師の資格を活かして幅広い仕事ができる環境が自分にぴったりだと感じたからです。疾病を予防し、多くの人の健康増進をサポートしたいと思っています。また、公益財団法人なので、社会貢献活動にも注力していることも当協会の魅力です。イベントなどで多くの地域の人と関わることができ「今年も楽しみにしていたよ」と言われるのはとてもうれしいです。
仕事では、限られた面接時間で改善を促せるよう、健診結果の数値がどのような状態を表していて、どのようなリスクがあるのか、分かりやすく伝えるように気をつけています。面接を通して、受診者の方の気持ちや生活習慣が良い方向に変化していくことが、喜びでありやりがいです。
しかし、ただ知識があるだけでは良い面接はできないなと痛感しています。さらに経験と勉強を重ね、受診者の方の健康増進に役立つ面接ができるよう努めたいです。
疾病予防や健康増進に関わる仕事がしたい人には、とてもやりがいを感じられる職場です。当協会も志望先のひとつとして、ぜひリサーチしてみてください。
住元 亮太さん技術部環境測定課 入社4年目 |
作業環境測定を行っています。工場などで働く人の健康障害を予防するため、作業環境中の有害物を測定・分析し、適切な環境が保たれるようサポートしています。
志望理由は、卒論でも取り組んだ分析研究を活かして仕事ができる、理想的な環境だったからです。学んできた化学の知識を地元の人のために役立てることができるのも大きな理由でした。
業務では安全第一はもちろん、環境測定が現場の作業の妨げにならないよう常に気を付けています。前回の測定資料を読み込み、現場の事前把握は欠かしません。
今までで最もうれしかったのは、入社2年目に作業環境測定士の資格を取得し、環境測定→分析→報告書作成という一連の業務を任せてもらった時です。「やっとスタートラインに立てた」という喜びがありました。作業者の労働環境は常に変化しているため、日々の勉強や情報収集を怠らず、作業者を健康障害からしっかり守れるよう、今後も環境改善のサポートに尽力していきたいです。
ストレス解消法は、ジムなどで身体を動かしてリフレッシュすること。職場の駅伝部にも参加していて、毎週水曜日の練習日にみんなと汗を流すのもいい気分転換になっています。
企業訪間は色々な経験ができる貴重な機会です。「作業環境測定」というのはあまり聞き慣れない仕事だと思いますが、興味があればぜひ職場見学に来てください。
所在地 | 〒721-0942 広島県福山市引野町5-14-2 TEL(代表)/084-941-8211 FAX/084-941-7577 |
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設立 | 1978年3月 |
社長 | 宮田 明 |
社員数 | 323人(臨時職員含む) |
休日休暇 | 年間総労働時間が2032時間の変形労働時間制。 休日111日以上。 週休2日制(12~3月は完全週休2日、4~11は第2・4土曜休み) |
福利厚生 | 各種社会保険、退職金制度(2年以上勤務)、各種慶弔手当、通勤手当(規程に拠る)、無料駐車場有、時間外手当は別途支給。定年は60歳、65歳までの再雇用制度有り。 |
連絡先 | 公益財団法人中国労働衛生協会 担当:井上 |
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TEL | 084-941-8211 |
WEB | http://www.churou.or.jp/ |